いつの時代も、国が間違った方向へ進んでいたり、理不尽な暴力によって人権が侵害されたとき、勇気を持って権力に抗する人たちがいる。その事実を後世に語り継ぐことは、加害の歴史を伝えることとともに、とても大切なことである。
例えば文学の世界においても重要な作品が数多く残されている。
トロイ戦争について語った古代ギリシャの詩人ホメロスの『イーリアス』以来20世紀までは、戦争に関する文学は主に英雄を賛美する伝記であったり、戦争に翻弄される個人の運命を描いたものであった。それが反戦の立場から文学作品を世に問う潮流が明確に現れるのは、第一次世界大戦後のヨーロッパ、特にフランスにおいてである。
抵抗の歴史を継ぐことの重要性について
いつの時代も、国が間違った方向へ進んでいたり、理不尽な暴力によって人権が侵害されたとき、勇気を持って権力に抗する人たちがいる。その事実を後世に語り継ぐことは、加害の歴史を伝えることとともに、とても大切なことである。
例えば文学の世界においても重要な作品が数多く残されている。
トロイ戦争について語った古代ギリシャの詩人ホメロスの『イーリアス』以来20世紀までは、戦争に関する文学は主に英雄を賛美する伝記であったり、戦争に翻弄される個人の運命を描いたものであった。それが反戦の立場から文学作品を世に問う潮流が明確に現れるのは、第一次世界大戦後のヨーロッパ、特...