企業会計制度
Ⅰ.総説
企業会計の領域のうち財務会計は、株主、債権者、国などの企業外部の利害関係者に対する報告を主な目的とする会計であるため、様々な社会的規制(法律)が加えられている。
その社会的規制の主なものは
・会社法(会社法施行規則、会社計算規則etc)
・金融社品取引法(財務諸表等規則etc)
・法人税法(法人税関係法令)
それぞれの法令の中に会計に関する規定が定められている。また、このような制定法規範に加えて、企業会計に対する慣習規範もあり、その代表が3章で説明された企業会計原則及び企業会計基準である。
企業会計の領域のうち、これら法律の規制に従って行われる会計とそれ以外の会計が存在し、法規制に準拠して行われる会計を制度会計という。制度会計はさらに、その根拠となる法律の違いにより会社法による会計、金融商品取引法による会計、法人税法による税務会計の3つに分類される。
図1
会社法による会計
財務会計 制度会計 金融商品取引法による会計
法人税法による税務会計
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