企業は利潤を最大化するように生産を行う。生産物の価格をP,生産要素の価格をω1,ω2とする。企業は生産関数y=f(x1,x2)に従って生産を行い、収入と支出の差である利潤、すなわち、
π = py-(ω1X1+ω2X2) (1)
利潤 収入 支出
を最大化しようとする。
(1)式は、(x1,x2,y)空間の中で、平面を表している。利潤πの値を与えると、(1)式は
y= (2)
と変形できる。(2)式で、x1=x2=0とおくとy軸の切片π/pが、x2=y=0とおくとx1軸の切片-(π/ω1)が、x1=y=0とおくとx2軸の切片-(π/ω2)が得られる。よって、価格ω1,ω2,pが一定なら、利潤πの値が大きくなるにつれて、平面はより上方に平行移動する。その各々の、すなわちπを固定して得られる平面を等利潤平面と呼ぶ。
生産要素と生産物の組(x1,x2,y)は、生産曲面上にある。その点を通る等利潤平面がy軸と交わる点(0,0,π/p)から利潤πの値を計算できる。利潤を最大化するには、等利潤平面をできるだけ上方にもっていく。その結果、生産曲面と等利潤平面が互...