Fe金属イオンにおける反応性
≪実験目的≫
2H2O2→2H2O+O2の反応において、触媒としてFe2+,Fe3+,Fe3+のEDTA錯体を用い、pHを変え比較することにより、これらの触媒としての作用、優劣、相関などについて調べる。
≪実験手順及び結果≫
Ⅰ) 触媒としてFe3+を用いた。
試料の調製
Fe(NO3)3 0.5043g に水30mlを加え濃度0.069mol/l、pH1.4の溶液を作った。
三角フラスコに①で作った触媒1ml、3%H2O2(0.882mol/l)溶液25.0mlを加え実験を行った。結果を以下に示す。
図1;Fe3+触媒における酸素量と時間の関係
反応速度定数kの決定。
過酸化水素の分解反応なので一次の反応速度の積分形より
、a(=0.0892mol/l)は定数である。
また初期反応においては式(1)のように近似できるため
…式(1)
②のグラフからV0/tがわかるので、値を代入して
k=2.466(1/s)
Ⅱ) 触媒としてFe2+を用いた。
試料の調製
Fe(NO3)3 0.5043g に水30ml、濃硫酸1...