設題「『生きる力』の育成と道徳教育について述べよ。」
合格レポート、A判定です。
シラバスに「単にテキストをまとめるだけでなく、さまざまな文献に当たり、より詳しい内容にすることがもとめられる。」とあります。こちらのレポートは「新学習指導要領ハンドブック」などを参考に作成しました。こちらのレポートも参考にしていただいてレポート作成に役立ててください。
「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
「生きる力」の育成と道徳教育について述べるにあたり、まず「生きる力」について述べる。田中圭次郎著『道徳教育の基礎』(以下、テキストと記す)によると第15期中央教育審議会第一次答申による「生きる力」とは次の三つの能力からなる「全人的な力」であり、「人間としての実践的な力」(知・徳・体のバランスのとれた力)であり、「生きていくための『知恵』」とも言うべきものであるとされている。三つの能力をまとめて以下のように記されている。
①自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体
的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力。(確かな学力)
②自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性。(豊かな人間性)
③たくましく生きるための健康や体力。(健康・体力)
さらに、これらの「生きる力」を人間存在の構造的把握と対応した、よりダイナミックで、相互連関的なものとして把握する必要があると言及されている。また、人間存在の構造的把握については、人間が「生きる」ということは生物学的「生命」と文化-社会的「生活」、そして道徳的...