国士舘大学 人文地理概説

閲覧数2,289
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    人口問題について

    人口問題の考え方にはマルサスの過剰人口論がある。1798年に「人口の原理」で提唱したものだ。

    マルサスは基本命題として人口は等級数的に増加し、食糧は等差級数的に増加すると考えた。社会の貧困や悪徳は社会矛盾よりも、人間の生物的特性による過剰人口によって生じるとした。また、人口の自然調節により、過剰人口は貧困や悪徳によって食糧増加の限度内に抑制されると考えた。しかし、現状は、人間は社会的動物であり、人口の等比級的増加はありえないということだ。また、人口の自然調節はありえないということである。

    F・ノートスタインが1945年に詠唱した「人口転換モデル」というものがあり、ヨーロッパの経験則をもとに経済発展に伴う人口構成の変化を把握している。第一段階は多産多死型で、乳幼児死亡率が高く、人口はあまり増加しない。第二段階は、多産少子型で、乳幼児死亡率が低下する。しかし、多産傾向が続き、人口急増となる。多産傾向が続く要因としては、貧困による労働力確保と老後保障だ。それにより、高出生率と人口急増に繋がったと考えられる。第三段階は少産少死型で、出生率低下により、死亡率と同程度になり...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。