聖徳大学 養護概説 第1課題第1設題

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     第一課題① 『期待される養護教諭の役割について』
    近年の学校教育は、いじめ、無気力、不登校、非行など様々な問題を抱えている。その中でもいじめから起こる自殺の問題は、児童生徒の生命維持の危機であり、緊急を要する課題と言える。特に直接、児童生徒の生活と健康を守る立場にある養護教諭は、学校教育活動の重要な役割を担っており、養護教諭の専門性を活かした対応が期待されている。多くの学校では、校医をはじめ養護教諭を中心に各学校担任に至るまで、身体的健康管理に注意を払っているが、それと同様あるいは、それ以上に精神的健康管理が重視されなければならないと言われている。近年、少子化社会に伴い、児童生徒が集団生活を営む場が少なくなっている。そうしたことから、社会に適応した自己能力を十分に発揮しうる健全な精神を養うことが難しくなってきている。また、上記のことは、現代の学校教育現場に必要とされていることである。
    まず、わが国の養護教諭の役割を規定しているのは、教育職員免許状37条第12項である。すなわち、養護教諭は、児童生徒の養護をつかさどると定められている。養護教諭は、養護を要する児童生徒に対して、現在、存在...

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