1. スカーレット
両親や男性からもてはやされていたからか、冒頭は自意識過剰で自己中心的な人間だなと、まったく好感が持てなかった。名作と呼ばれる映画の主人公がこんな女だったのかと驚いた。しかし、彼女の行動を見ていくうちに、段々と憎めない人だなという気持ちに変わっていった。メラニーが出産するというシーンで必死になっているシーンは、アシュレーにメラニーを頼まれたからというものを超えたものを感じた。いつからかスカーレットは誰かを守るということが仕事になっていたように思う。そして、アシュレーを愛するということも。真実に誰を愛しているかを自覚していなかった間、レットとの間に子供をもうけても、よき妻として母親として振舞うことはできていなかったが、レットを愛していると自覚した以後は、きっとその中でうまくやっていけるだろうなと思う。レットが屋敷を去り、涙に暮れるスカーレットの「タラに戻って考えよう。明日に希望を託して」という言葉は前向きな彼女らしいものといえるだろう。「あの方は苦難を乗り越える力を神様に授けられている」というマミーの言葉通り、どんな苦難にも立ち向かい、乗り越えてきたスカーレットはまさに強い女である。
2. レット
正直に言うと、初めはレットにも好感は持てなかった。ニタニタしてスカーレットを見ているシーンの印象は良くなかった。そして戦争の話で盛り上がっている男性陣の間で、一人クールなことを言っている協調性のなさが気に入らなかった。しかし自分勝手と思えるような振る舞いの中にも優しさが見え、またボニーが生まれてからの子煩悩ぶりを見るにつけても、終盤は好人物にしか思えなくなっていた。スカーレットとの意地の張り合い、すれ違いはしょうがないとも思える。
「風と共に去りぬ」の感想
初めて観たこの映画の感想を、人物ごとに主観的にまとめてみた。
スカーレット
両親や男性からもてはやされていたからか、冒頭は自意識過剰で自己中心的な人間だなと、まったく好感が持てなかった。名作と呼ばれる映画の主人公がこんな女だったのかと驚いた。しかし、彼女の行動を見ていくうちに、段々と憎めない人だなという気持ちに変わっていった。メラニーが出産するというシーンで必死になっているシーンは、アシュレーにメラニーを頼まれたからというものを超えたものを感じた。いつからかスカーレットは誰かを守るということが仕事になっていたように思う。そして、アシュレーを愛するということも。真実に誰を愛しているかを自覚していなかった間、レットとの間に子供をもうけても、よき妻として母親として振舞うことはできていなかったが、レットを愛していると自覚した以後は、きっとその中でうまくやっていけるだろうなと思う。レットが屋敷を去り、涙に暮れるスカーレットの「タラに戻って考えよう。明日に希望を託して」という言葉は前向きな彼女らしいものといえるだろう。「あの方は苦難を乗り越える力を神様に授けられている」と...