1.教育課程の古典的類型のうち、教科中心カリキュラムと経験中心カリキュラムのそれぞれの特徴をまとめ、『学習指導要領』(昭和26年版)の中で述べられている教育課程の考え方を解釈しなさい。
2.教育課程編成の原理についてまとめ、併せて、そこからでてくる「単元」名のうち代表的な「経験単元」と「教材単元」とについて比較して述べなさい。
教育課程論 454
2単位目
講評 : カリキュラムの考え方と単元についてポイントが把握されています。
1.教育課程の古典的類型のうち、教科中心カリキュラムと経験中心カリキュラムのそれぞれの特徴をまとめ、『学習指導要領』(昭和26年版)の中で述べられている教育課程の考え方を解釈しなさい。
カリキュラム類型の古典的なものとして知られているメリーランド学校公報「カリキュラム研究案内」の中で、カリキュラム計画は①教科カリキュラム②相関カリキュラム③融合カリキュラム④広域カリキュラム⑤コア・カリキュラム⑥経験カリキュラム、の6つに区別されている。
その中で「教科カリキュラム」は、教材を教科によって組織し、教育の論理的順序をたどって、諸事実や諸定義や諸原理をそれ自身として求めるものであるとしている。それは、独自の本質を持つ、孤立した教科の集合体となる傾向がある。特徴としては、各教科が中心で、体系的な知識の伝達に適しており、構成が簡潔で評価も容易である。一方で、教師主導のため、児童・生徒の興味から離れ、外から構成されたものになるので、暗記中心となったり、知識偏重主義に陥りやすいという特徴も持つ。...