狭義における販売促進は、流通業者を対象とする販売促進・消費者を対象とする販売促進・社内を対象とする販売促進の三つに分類することができ、これらを相互に関連させた販売促進の実施が望ましいとされている。
(一)流通業者を対象とした販売促進
ディーラー・ヘルプスと称されるこのマーケティング法は、自社製品を取り扱うメーカーに対する様々な支援・援助を施す制度である。流通業者へのこの働きかけは、商品回転率を上げ、生産者の売上維持・増進を図り、利益獲得および増大を果たすことができる。
その具体的な内容は、次に大きく三つに分けることができる。
①人的援助
経営指導・援助、販売援助、市場・製品情報の提供、従業員教育
②物的援助
広告援助(PR資材・POP広告の援助)、販売用具・器材・備品の貸与、店舗改装・拡張
・近代化材料の提供、商品の貯蔵・運用用具の貸与
③金融的援助
商品代金の支払い延期、店舗改装・拡張資金・貯蔵運搬用具の購入資金貸与
また、流通業者の販売意欲を高め、短的に販売高を上げる主流な方法として、以下に分類することができる。
①販売コンテスト
流通業者に対して、一定期間の売上を...