哲学概論の科目最終試験問題です。参考にどうぞ。
「全ての物体は重い」と「5プラス7は12である」をカントはどのように区別するか。
「先天的総合判断」を中心に説明せよ。
知識は判断を通じて得られるが、判断には三種ある。一つは「全ての物体は重い」というような総合的判断である。これによって知識は拡大されるが、その知識は経験的であって、相対的な確実さしかもたない。二つは「すべての物体は延長している」という分析的判断である。これによる知識は先天的であり、必然性・確実性をもっている。しかし、それは主語概念「全ての物体」の分析・説明であって、知識を何ら拡大するものではない。
ところで、知識を拡大すると同時に必然的・確実的な判断はないものだろうか。
それは...