1 目的
本実験では,直流分卷電動機の速度制御における,界磁電流や供給電圧と回転数との関係を調べる.また,直流分卷発電機の無負荷飽和曲線の測定をし,電圧確立について調べる.
2 原理
2.1 直流分卷電動機の速度制御
電動機の回転数 は次式で表される.
(2.1)
ここで, は供給電圧, は電機子抵抗, は電機子電流, は毎極の界磁束である. を界磁電流 に置き換えられるとすると,次のように表せる.
(2.2)
2.2 直流分卷発電機の電圧確立
自己励磁によって直流分卷発電機に発電機電圧が生じるのは,最初の状態で界磁巻線にわずかな残留磁気があるためである.この残留磁気により,電機子巻線にわずかな電圧が誘導され,電機子および界磁巻線の回路にわずかな電流が流れる.この電流が残留磁気を増加させる方向に流れると,誘導起電力は次第に増加し,さらに電流が増加する.図2.1の界磁抵抗降下曲線 と飽和曲線の交点Aに至って電圧は安定する.このようにして,次第に電流が増加し,発電機電圧が上昇する現象を 図2.1 自励発電機の電圧確立
電圧の確立と呼ぶ.
3 使用器具
本実験で用いた装置を次に示す.
直流電源,SEIKOSHA MFG. CO., LTD,DCS-5,430
STARTING RESISTOR,SEIKOSHA MFG. CO., LTD,SR-2,2132
STARTING RESISTOR,SEIKOSHA MFG. CO., LTD,STR,2134
FIELD RHEOSTAT,SEIKOSHA MFG. CO., LTD,FRH-12,2133
FIELD RHEOSTAT,SEIKOSHA MFG. CO., LTD,FRH-12,2134
D.C.GENERATOR,SEIKOSHA MFG. CO., LTD,SS-1・2D,2135
D.C.MOTOR,SEIKOSHA MFG. CO., LTD,SS-1・2D,2134
4 実験方法
4.1 界磁電流による速度制御
まず,図4.1の電動機側の接続を行った.そして,クラッチははずれていて,S2は閉じており,界磁抵抗器Rfmの抵抗は最小である状態にした.
目的
本実験では,直流分卷電動機の速度制御における,界磁電流や供給電圧と回転数との関係を調べる.また,直流分卷発電機の無負荷飽和曲線の測定をし,電圧確立について調べる.
原理
直流分卷電動機の速度制御
電動機の回転数 は次式で表される.
(2.1)
ここで, は供給電圧, は電機子抵抗, は電機子電流, は毎極の界磁束である. を界磁電流 に置き換えられるとすると,次のように表せる.
(2.2)
直流分卷発電機の電圧確立
自己励磁によって直流分卷発電機に発電機電圧が生じるのは,最初の状態で界磁巻線にわずかな残留磁気があるためである.この残留磁気により,電機子巻線にわずかな電圧が誘導され,電機子および界磁巻線の回路にわずかな電流が流れる.この電流が残留磁気を増加させる方向に流れると,誘導起電力は次第に増加し,さらに電流が増加する.図2.1の界磁抵抗降下曲線 と飽和曲線の交点Aに至って電圧は安定する.このようにして,次第に電流が増加し,発電機電圧が上昇する現象を 図2.1 自励発電機の電圧確立
電圧の確立と呼ぶ.
使用器具
本実験で用いた装置を次に示す.
直流電源,SEIKOSHA...