エンパワメンと・アプローチという言葉の定義をテキストで調べると、「自ら問題の解決が行えるように援助を展開する方法」とある。この方法では「すべての人間が、困難な状況にあっても、なお潜在的な能力と可能性を持っている」と同時に、「すべての人間がパワーレスネス(無力化)の状況に陥る危険性を持っている」ことの二点を前提にしている。これを特にソーシャルワークの場面において考えてみるならば、人が加齢や障害などのために差別や偏見などの否定的な環境におかれてパワーレスな状態にあるときに、クライアントが主体になって、ソーシャルワーカーとの対等な関係を媒介にしながら、自らの態度・価値・信念・知識・技能・他者との協...