イメージの性質を説明する立場としてアナログ説と命題説が存在する。アナログ説とは、我々は視覚的なイメージを形成することができ、それにたいして実際の視覚像に対するのと同様の認知的操作を加えることができるということである。一方命題説とはイメージ情報も他の言語的情報と同様に記号的、命題的な表象として記憶されるという考え方である。この2つの考え方を主張する研究者の間では1970年代に活発な論争が繰り広げられた。(イメージ論争)この実験では視覚刺激の心的回転にかかる時間と刺激の回転角度にどのような関係があるかを検討し、その結果がイメージ論争のどちらの立場をとっているのかを考察する
レポート、心理学、心的回転、メンタルローテーション、イメージ論争
心的回転(メンタルローテーション)
目的
イメージの性質を説明する立場としてアナログ説と命題説が存在する。アナログ説とは、我々は視覚的なイメージを形成することができ、それにたいして実際の視覚像に対するのと同様の認知的操作を加えることができるということである。一方命題説とはイメージ情報も他の言語的情報と同様に記号的、命題的な表象として記憶されるという考え方である。この2つの考え方を主張する研究者の間では1970年代に活発な論争が繰り広げられた。(イメージ論争)この実験では視覚刺激の心的回転にかかる時間と刺激の回転角度にどのような関係があるかを検討し、その結果がイメージ論争のどちらの立場をとっているのかを考察する。
方法
日時:2004年5月19日に第5実験実習室にて行った。
被験者:学生9名(男性3名、女性6名 平均年齢:21.4歳)であった。
装置:パーソナルコンピュータ(DELL Dimesion 4100)および刺激提示用ソフトウェア(Superlab Pro)を使用した。
刺激
標準刺激にはアルファベットのR,F,L を使用した。比較刺激は標準刺激および標準刺激の鏡映文字を...