刑法問題・答案 逮捕・監禁罪

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    資料の原本内容

    刑法問題・答案 逮捕・監禁罪
    問 逮捕・監禁罪にいうところの逮捕・監禁行為について述べなさい
    答案
    1 逮捕・監禁罪の保護法益
      逮捕・監禁罪は、人の身体活動の自由を保護法益としている。人の身体活動の
     自由が侵害されたといえる程度に、ある程度の継続的な拘束が無ければ、成立しない。
      瞬間的な拘束は、暴行罪を構成するにとどまる。
    2 逮捕行為について
    意義
    人の身体を直接的に拘束して、人の身体活動の自由を侵害する者である。
    拘束の手段・方法を問わない。
    具体例
    緊縛を行う
    ピストル等を突きつけて自由を拘束する
    警察官と詐称して連行する
    警察官を欺き無実の者を連行させる
    3 監禁行為について
    意義
    間接的(場所的)に拘束して、人の身体活動の自由を侵害するものである。
    監禁といえるためには、脱出を不可能ないし著しく困難にさせるものでなければ
       ならない。
        拘束の手段・方法のいかんを問わない
    具体例
    監視人を置いて脱出させない。
    沖合いに停泊中の船舶に閉じ込める。
    自動車やバイクに乗せたまま疾走する。
    部屋に閉じ込められた者がいることを知りながら、あえて放置する。
    4 罪数
      逮捕後、引き続いて監禁した場合には、包括一罪となる。
      複数の者を一度に監禁した場合は、観念的競合となる。

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