第1課題第1設題
日本における近年の福祉政策の出発点は1946年制定の生活保護法に基づいた貧困対策であった。その後措置の福祉を経て、現在の契約の福祉へと転換してきた。現代の日本では、少子高齢化、核家族化、都市化、また福祉に対する国民の意識向上などの影響を受けて福祉ニーズが変化、多様化し、福祉政策もそれに伴って大きな変貌をとげている。
現代社会においてもっとも重要な問題の一つが少子高齢社会への対応である。社会全体の高齢化に伴い介護を要する人口そのものが増加し、高齢者に関わるニーズが急増している。高齢者にとっては健康維持が重要な問題であり、保険・医療・福祉に関連するニーズが発生する。この3分野...