臨床栄養学実験b
第2回 全血(貧血)検査
2009/10/09
*目的*
全血を用いて比重測定、血液型検査、血色素測定、ヘマトクリット値測定、ヘモグロビンBテストワコーを行う。それぞれの操作法を習得するとともに、測定値から被験者の貧血状態を調べる。
*方法*
①比重測定(硫酸銅法)
1.比重が1.048~1.060の硫酸銅液を、それぞれ試験管に入れ、試験管立てに立てておく。
2.注意深く混和した全血を毛細管ピペットで少量とり、まず比重1.056の硫酸銅溶液に液面上1cmの高さから1滴落とし、液中に沈むか、浮くかを観察する。なお、判定は約10秒位とする。
3.比重1.056の液中に沈んだら、それより比重の重い液に滴下していく。浮き上がったら、それより比重の軽い液に滴下していく。このようにして、浮きも沈みもしないで、ちょうど液の途中でストップするところを見つける。
②血液型検査(ABO式血液型判定法)
1.生理食塩水を用いて、被検血液10%浮遊液をつくる。
2.載せガラス板の一端に抗A血清一滴を落とす。
3.載せガラス板の反対側の一端に、抗B血清1滴を落と...