図書資料と録音資料の比較

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    資料紹介

    u 各資料の媒体の特性
     図書資料は一般的に紙に文字や図が印刷されているものであり、視覚から情報を得るものであるが、録音資料は映像も文字もなく、聴覚に依存した情報であると言える(付属物は除く)。
     また、図書資料は内容が一作品のみのものが多くあるのに比べ、録音資料は一般的に数作品が収録されている。録音資料の利用者も一作品のみを欲している場合が多いものの、一作品のみが収録された録音資料はほとんどないだろう。「組曲○○」などが一つの資料に一作品として収録されていることはあるが、大抵それも、今回参考にしたCDのように、数個の部分として分けられているものが多い。
    u 各資料の利用方法の特徴
     図書資料は基本が視覚に依存した情報であるのに比べ、録音資料は聴覚に依存した情報である。個人的には、図書資料より録音資料の方が他事をしながら聞くことが多く、その分一度に借りる量が多い様に思う。
     図書資料は資料そのもののみで情報を得ることができる。つまり図書館等で資料を借りれば、利用者はいつでもどこでもその内容となっている情報を得ることができるのである。一方、録音資料は再生する機能を持った機器を必要とする。図書館等で資料を借りても、その資料を再生する機器がなければ利用者は情報を得ることができないのである。
    u 各資料の組織化
    Ø 利用と検索
     視覚に依存した情報を持つ図書資料には、やはり視覚に依存した検索方法、聴覚に依存した情報を持つ録音資料は、聴覚に依存した検索方法がそれぞれ有効ではないかと私は考えている。
     録音資料において、例えば「CMで流れていた曲が聴きたい」といったリクエストに答えるのは、とても難しい。ハミング等をパソコンに読み取らせて該当する曲のリストを挙げるという検索方法は、なかなか画期的ではあるが、実際に一般の図書館に導入するのは現段階では難しいシステムではないだろうか。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    図書資料と録音資料の比較
    参考にした各資料
    図書資料
    (文庫)
    芥川龍之介 『杜子春・くもの糸』 偕成社文庫3065
    偕成社 1994.4.(44刷) 発行者:今村正樹 232p,19cm
    【収録作品】
    ■「杜子春」 ■「くもの糸」 ■「トロッコ」 ■「鼻」 ■「芋粥」
    ■「たばこと悪魔」 ■「犬と笛」 ■「みかん」 ■「魔術」 ■「仙人」
    ■「白」 ■「ハンケチ」 
    ■解説(福田清人)
    録音資料
    (CD)
    モデスト・ムソルグスキー(Modest Mussorgsky)
    『展覧会の絵/禿山の一夜、他』
    DECCA MUSIC GROUP LIMITED London, England 2001.4.25.
    スイス・ロマンド管弦楽団、指揮:エルネスト・アンセルメ
    【収録作品】
    組曲《展覧会の絵》
    (編曲:モーリス・ラヴェル)
    プロムナード ~ 小人
    プロムナード ~ 古城
    プロムナード ~ テュイルリー ~ ブイドロ
    プロムナード ~ 殻をつけたひなの踊り
    ~ サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ
    リモージュの市場 ~ カタコンブ:ローマ時代の墓
    ~ 死者とともに死者の言葉で
    鶏の...

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