ODAのバンコク地下鉄事業を評価せよ。
日本のODAによってバンコクの地下鉄が建設された。その運営会社であるBangkok Metro Public Company Limited(以下BMCL)の運営・維持管理の体制の問題点を述べる。
まずBMCLの連結財務諸表を載せる。
総資産が減少しているのは、事業と長期ローンの元金の返済に現金および現金相当物を使用したからである。また非流動資産の減少は事業費の償却によるものである。負債が増加したのは株主からの長期借款の増加と利子の増加、そして建設債務の増加によるものである。当期純利益は依然赤字であるが、運賃収入は増加している。その詳細を表す。以下に1日当たりの利用者数(2004年~2008年)を示す。上図は月曜から金曜日の平均利用者数を、下図は全ての曜日での平均利用者数を表す。
国際プロジェクト・ODA実務第2回課題
~バンコク地下鉄事業の評価~
日本のODAによってバンコクの地下鉄が建設された。その運営会社であるBangkok Metro Public Company Limited(以下BMCL)の運営・維持管理の体制の問題点を述べる。
まずBMCLの連結財務諸表を載せる。
総資産が減少しているのは、事業と長期ローンの元金の返済に現金および現金相当物を使用したからである。また非流動資産の減少は事業費の償却によるものである。負債が増加したのは株主からの長期借款の増加と利子の増加、そして建設債務の増加によるものである。当期純利益は依然赤字であるが、運賃収入は増加している。その詳細を表す。以下に1日当たりの利用者数(2004年~2008年)を示す。上図は月曜から金曜日の平均利用者数を、下図は全ての曜日での平均利用者数を表す。
BMCLの2003年当初の計画では、1日当たり43万人を見込んでいた。しかし2008年においの実際の利用者数は約17万人であり計画より大きく下回っている。毎年利用者数は約3%の伸びを見せており、このままの伸び率では計画の43万人を達成するの...