矛盾だらけの日本
― 外国人から見た日本 ―
経済発展が進んでいる現代日本の裏には何かあるのか?日本の国民は危機感を持って現代日本を見るべきではないだろうか。
「日本は両面をもつ国である。」と『犬と鬼―知られざる日本の肖像』の著者アレックス・カーは日本についてこう語った。アレックス・カーは日本で育ち、日本をこよなく愛するアメリカ人の東洋文化研究家である。12歳の時、海軍の弁護士だった父に連れられ初来日し、横浜に2年間住んだ後に帰国したが、その後エール大学で日本学を専攻していた。19歳のときヒッチハイクで日本一周の旅を敢行し、その時出会った徳島県祖谷の茅葺き屋根の家に魅かれ、慶應義塾大学に通いながら、古い家屋を修復することをしていた。35年間も日本に暮らしたため、彼は冷静に日本を観察することできた。
アレックス·カーの著作『犬と鬼―知られざる日本の肖像』に書いてある現代日本は矛盾だらけだった。アジア諸国が日本の技術や工業分野の成長を賞賛しながら対抗的な態度を取っている。世界で最も洗練されていると言われる日本の官僚制が天下りなどさまざまな問題を起こし、日本の官僚制そのものが実...