都市経済論

閲覧数2,103
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     環境問題と一口に言っても、様々な切り口がある。私は、その中でも、“前向きな消費活動をするためにはどうすればよいか”をテーマに、身近な環境問題を考えようと思う。
     「都市環境論」(花木啓祐著)にあるように、エンドオブパイプの技術の限界が見えてきているという事実は、ミクロ的に見ても、マクロ的に見ても、生活において実感できるところがある。やはり、その原因をもっと上流にさかのぼって考えなければならないと思う。それでは、「上流」とはどこか。そして、最もその流れを変えることができる可能性を含んだ「上流」とはどこの部分か。それは、生産でも流通でもなく、消費者である個人であると考える。
     では、個人消費の環境への配慮が、どの程度のものなのか考えてみたい。
     最近では、各自動車メーカーが「ハイブリッド車」を市場に投入している。実用的かつ環境負荷の低い自動車を開発するにあたって、排気がクリーンでエネルギー効率の良い電気自動車、水素自動車、燃料電池車などは燃料補給のための施設が普及していないという難点を抱えている。それに対して、ガソリンエンジンと電気モーターのハイブリッド車では、エネルギー供給はガソリンの給油のみで足りるため、新たにインフラ整備を行う必要がない。それでいて電気自動車の環境性能をも取り込んだものであり、次世代自動車として注目・人気を集めている。
     しかし、これは新聞の経済欄での“人気”という記述だ。実際はどうだろうか。少なくとも、同世代の友人において、車を買う時に、選ぶ理由の第一位に「ハイブリッド車」が挙がるということは正直言ってまずない。まずデザイン・ブランドありきで、ハイブリッド車は「機能として付いていればラッキー」程度の認識だ。ハイブリッドは、オプションであって、メインの要素ではない。これだけをとってみても、環境配慮の精神が行き渡っているとは、とても言える状態ではない。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    環境問題と一口に言っても、様々な切り口がある。私は、その中でも、“前向きな消費活動をするためにはどうすればよいか”をテーマに、身近な環境問題を考えようと思う。
    「都市環境論」(花木啓祐著)にあるように、エンドオブパイプの技術の限界が見えてきているという事実は、ミクロ的に見ても、マクロ的に見ても、生活において実感できるところがある。やはり、その原因をもっと上流にさかのぼって考えなければならないと思う。それでは、「上流」とはどこか。そして、最もその流れを変えることができる可能性を含んだ「上流」とはどこの部分か。それは、生産でも流通でもなく、消費者である個人であると考える。
    では、個人消費の環境への配慮が、どの程度のものなのか考えてみたい。
    最近では、各自動車メーカーが「ハイブリッド車」を市場に投入している。実用的かつ環境負荷の低い自動車を開発するにあたって、排気がクリーンでエネルギー効率の良い電気自動車、水素自動車、燃料電池車などは燃料補給のための施設が普及していないという難点を抱えている。それに対して、ガソリンエンジンと電気モーターのハイブリッド車では、エネルギー供給はガソリンの給油のみ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。