『音声学的教授法を唱えた学者を列挙し、箇条書きにまとめると共に、パーマー・クラッシエン・リトルウッドの教授法を論述しなさい』
ドイツの英語学者・音声学者ヴェルヘルム・フィーエトルは文法、訳読式教授法に取って代わる口と耳から入る直接教授法を唱えた。19世紀最初匿名で発表した『言語教授改善論』で、外国語の教師は音声学の素養を必要とすること、語彙は会話により習得すべきことなどを説いた。
フランスの音声学者ポール・パシーはフィーエトルの直接教授法に賛成し、フランスの学校でこれを採用した。ドイツでもこの方式が採用された。
英国では、ポール・パシーやA new English GrammarやHistory of English Soundsの著者ヘンリー・スウイートやAn Outline of English Phoneticsの著者でロンドン大学教授のダニエル・ジョウンズにより音声学が開発されるに従い、外国語教育においても発音を重視し、現代語は生きた言語として教えるべきだという基本的な考え方が一般に受け入れられるようになった。
英語学界の金字塔というべきA Modern English Gr...