社会心理学

閲覧数1,014
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「社会的性格」に関する学説を説明した上で、現代日本で共有されている「社会的性格」を例示しなさい。
     「社会的性格」とは、元々はE.フロムが「自由からの逃走」で用いた概念である。フロムは、社会的性格を「1 つの集団の大部分の成員がもっている性格構造の本質的中核であり、その集団に共通の基本的経験と生活様式により発達したものである」と定義している。
     どんな社会にあっても、社会構造を維持し存続させるためには、社会的に望ましいとされる外的要請にこたえて行為するように、個々人のエネルギーを結集し組織化することが不可欠であるが、フロムによると、「人間というものは、社会的条件に適応するうちに、かれがしなければならないことを、したいと欲するようになるような特性を発達させる」という。個人は、外的要請に適応している限り、所属集団や同一の社会的カテゴリーの成員であることが保証されるからである。さらに、そのようにして形成された特性が社会的に共有されて「社会的性格」になるとき、それは二つの機能を果たす。すなわち、「社会的性格は、社会の構造が安定している限り、社会の体制を維持するセメントとして機能するが、ひとたび...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。