大学の講義において提出した課題です。講義名は「多国籍企業論」。
多国籍企業論 課題
まず、第四章について簡潔に纏める。メタ合理性の本質は、意思決定者が意思決定以前に、情報コストの様々な構成要素にどのように対応するかについての計算を行う、ということである。そしてここでは情報コストを主な情報要素3つについて詳細に説明されている。第一に、メタ合理性の観点からは、情報コストの中で、最も直接的なものは「観察コスト」である。観察コストに関するメタ合理性分析は、意思決定における不確実性を消散させるためのコストと利益を例示するという非常に単純なものである。第二の「記憶コスト」は「観察コスト」よりは少し難しく、分析するために動的あるいは、異時点的な観察が必要となる。記憶することによって、継続要素に関する情報を必要とする意思決定に、継続要素に関する情報収集のために費やした初期投資を分散させることができる。そして、記憶に関するメタ合理性の観点は、同一の継続要素が適用される反復的状況に対応するためになぜルーティン手続が記憶されるかについて説明してくれる。第三の情報コストの構成要素は「コミュニケーション・コスト」である。コミュニケーション・コストはその分析に更なる次元を追加...