近年運動好きで体育嫌いな子どもが増えているようだが、その原因のひとつに教師が体育授業の形態をうまく活用できていないという現状があるのではないだろうか。今回授業形態を考察することで、まず体育授業の形態にはどのようなものがあり、そしてそれらをどのように活用していくべきなのかを学んでいこうと思う。
まず、一斉指導について述べる。学校授業における基本でもあるこの形態では、基本的に生徒全員を同じレベルとして取り扱うものである。この指導形態を用いることによって、限られた時間を有効に使うことが可能となり、結果として児童が触れることのできる範囲が広がるという意味でも重要である
08810 体育科指導法 第2分冊
「はじめに」
近年運動好きで体育嫌いな子どもが増えているようだが、その原因のひとつに教師が体育授業の形態をうまく活用できていないという現状があるのではないだろうか。今回授業形態を考察することで、まず体育授業の形態にはどのようなものがあり、そしてそれらをどのように活用していくべきなのかを学んでいこうと思う。
まず、一斉指導について述べる。学校授業における基本でもあるこの形態では、基本的に生徒全員を同じレベルとして取り扱うものである。この指導形態を用いることによって、限られた時間を有効に使うことが可能となり、結果として児童が触れることのできる範囲が広がるという意味でも重要である。特に、新しい単元の導入時に、その単元の概要やルールを伝えたり、教師自ら模範を示したりするなど、大まかな説明を行う際や、単元への意欲をかき立てるための動機付けの際に適した指導形態である。また、実際に児童自身が動作する場合にも、基本的な動きや技能を修得したり、集団行動などの団体行動の訓練など、個人差があまり現れない段階にこの形態が用いられることが適している。
しかしながら実際に...