民法答案 契約の原則系

閲覧数1,377
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    民法答案 契約の原則系
    Ⅰ 契約の拘束力
    問題:契約の拘束力について、少なくとも次の四つの項目に触れながら論ぜよ。
       (1)錯誤
    (2)贈与
    (3)事情変更
    (4)委任契約の終了
    答案
     契約の拘束力とは「契約は守らなければならない」という原則を指している。契約の拘束力の根拠は契約を締結する当事者の意思に求められる。以下、契約の拘束力と(1)~(4)それぞれの関係について検討する。
    (1) 錯誤との関係
     契約は意思表示の合致により成立し、その拘束力が発生する。しかし、表示行為に対応した効果意思が存在せず、しかも、表意者がそのことに気付いていない場合、民法は当該意思表示を錯誤として無効にしている(民95)。
     よって、錯誤による意思表示に基づく契約の拘束力は否定される。契約の拘束力の根拠が当事者の意思である以上、その意思に問題があるならば、契約の拘束力は否定される。
    (2) 贈与との関係
     贈与契約とは、ある者がある者に対して無償で財産を与える契約(民549)を言い、片務・諾成契約である。
     本来、契約が成立した以上、拘束力が生じるため、債務者は債務を履行しなければならない。しかし...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。