生活科の目標をふまえた「子どもの遊びの中から生まれる実践」について考察するとともに、考察した実践についての学習指導案を作成せよ(学年は第1学年でも第2学年でもかまわないが、本時の指導上の留意点を、特に詳細に作成すること)。
〔第1章〕
学習指導要領による生活科の目標は、「具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養う。」と示されている。また、遊びについては、「各学年の目標及び内容」の中で、「(2)自分と身近な動物や植物などの自然とのかかわりに関心をもち、自然を大切にしたり、自分たちの遊びや生活を工夫したりすることができるようにする。」ことが掲げられている。
子どもの遊びの中から生まれる実践とは、生活科の目標がねらいとするところの、遊びを通じた児童の意欲的な行動や心理的作用をきっかけとした豊かな成長を支援することである。児童は、「楽しい」という素直な思いや「もっと楽しく」という意欲的な願いを強く抱いて生き生きと遊ぶ中で、対象へ...