教育心理学

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    子どもの個人差について述べよ
     人は皆それぞれ違った個性を持っている。

    たとえば、背の高い人や低い人、やさしい人や意地悪な人、また、顔つきも違えば考え方も違う。このような違いを一つにした考え方が「個人差」ということができる。

     個人差は、子どもの発達を考えるときにはとても重要な役割がある。体ばかり大きくなってしまった子や、年齢の割に精神的に大人びているような子、さらに一人一人の子どもには、大人たちの想像も及ばない大きな可能性(潜在能力)が隠されている。このような個性を見出して、個人の能力を最大限伸ばしていくのが教育といえよう。

     個人差が生じる要因は遺伝か環境によるものなのかという議論が長い間なされ研究が進められているが、人間の行動にみられる個性の起源は人間が誕生して間もないころにまで

    さかのぼる。しかし、その後どのような環境で育まれるかによって、大きく影響されることも事実である。そのため、両方の要因が作用しているというのが、最近の研究者による見解である。

     では個人差について、いくつかの視点から考え、以下に述べる。

     

    1知能

    教育や学習といった面から個人差をみるなら...

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