『ポートフォリオを用いて「目標に準拠した評価」を
行う場合の留意点を述べよ』
【ポートフォリオとは】
ポートフォリオは、画家や建築家、新聞記者といった職業の人々が、雇い主に自らを売り込むときに用いる「紙ばさみ」、ファイルやスクラップ帳のことを指す。例えば画家であれば、自分の代表作や個展のビラ、新聞に載った批評などを綴じこむことで、その画家の力量や画風、社会の評価が一目瞭然となる。ポートフォリオ作りは、画家自身にとっても、自らの作品の良し悪しを見分けつつ自分の歩みを振り返る機会となり、自分の到達点を確認し、今後の課題や目標を考える場ともなる。
このようなポートフォリオ作りを子ども達に行わせることによって、子ども達の学習に対する自己評価力を育み、またプレゼンテーションを行うことによって友達から評価を受け、客観的な「学びの度合い」を測ることも可能となる。これまでの単なる知識の詰め込みだけだった学びに比べ、問題解決力やコミュニケーション力なども必要とされ、さまざまな能力を身につけることができるという利点があげられる。そこでは、教師も子どもの学習と自分の指導をより幅広く、深く評価することができ...