設題1
〔1〕物価とは
物価とは、特別な方法で計算される「様々な商品やサービスの価格を総合したもの」で、全体としての価格の変化や高さをみるのに使われる概念である。したがって、実際に物価によって商品やサービスを売り買いすることはない。しかし、物価が上がると同じ金額で買える物が少なくなり、物価が下がると買える物は増える。つまり、物価とは経済取引の手段である貨幣の価値をはかる「ものさし」である。経済活動は貨幣の大きさで表現されるから、経済活動の大きさ
設題1
〔1〕物価とは
物価とは、特別な方法で計算される「様々な商品やサービスの価格を総合したもの」で、全体としての価格の変化や高さをみるのに使われる概念である。したがって、実際に物価によって商品やサービスを売り買いすることはない。しかし、物価が上がると同じ金額で買える物が少なくなり、物価が下がると買える物は増える。つまり、物価とは経済取引の手段である貨幣の価値をはかる「ものさし」である。経済活動は貨幣の大きさで表現されるから、経済活動の大きさ(例:給料の実質的な価値)は物価を考慮することによって初めて知ることが出来る。
〔2〕変動の原因
上に述べたように、物価とは貨幣の価値をはかるものさしである。なので、変動の要因を貨幣の観点からみる。
貨幣数量説
貨幣数量説とは、社会に流通している貨幣の総量とその流通速度が物価の水準を決定しているという理論。物価の安定には貨幣流通量の監視・管理が重要であるとし、中央政府・通貨当局による通貨管理政策の重要な理論背景となっている。
また数式においては、貨幣の供給量をM、取引数量をy、物価水準をpを所与とするとき、貨幣の流通速度VをMV=pyによ...