『学校カウンセリングの意義、方法および今後の課題について述べなさい。』
教師にとって、カウンセリングの考え方や態度、方法が必要とされるのは、いわゆる教育相談の場面であるといわれてきた。ここでは生徒に対するカウンセリング的な態度、つまり、ロジャースの考え方を中心としたカウンセリングマインドや共感、受容的な態度が教師に要請されていると言える。内容によってはもちろん、専門的なカウンセラー等との協力が重要となる。ところが、教師は、ある時はクラスの担任として、クラスを運
『学校カウンセリングの意義、方法および今後の課題について述べなさい。』
教師にとって、カウンセリングの考え方や態度、方法が必要とされるのは、いわゆる教育相談の場面であるといわれてきた。ここでは生徒に対するカウンセリング的な態度、つまり、ロジャースの考え方を中心としたカウンセリングマインドや共感、受容的な態度が教師に要請されていると言える。内容によってはもちろん、専門的なカウンセラー等との協力が重要となる。ところが、教師は、ある時はクラスの担任として、クラスを運営し、さまざまな指導を行い、統制し、管理しつつ、成績の評価をつける。その一方で、カウンセラーとして、子どもたちのさまざまな悩みや相談を聞き、受容し共感することを通して問題の解決をはかるということを行っていかないといけない。しかし、ある中学生の調査で見ると、何か悩みがあった時、誰に相談するかという設問に対し、一位が友人・先輩、二位が親、三位が教師となっており、生徒の側から見ると、教師を相談相手としてはほとんど見ていない。つまり、生徒にとって、教師という立場の者に対し、ある時は相談相手、あるいはカウンセラーという立場として見るのは非...