フランス語の数字の数え方について

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    資料紹介

     フランス語では、数字の70をsoixante et dix ,80をquatre-vingts,90をquatre-vingt-dixという、日本語や英語などから見たら変わった数え方をしている。これは、20進法に基づいた数え方であるようだが、70未満の数では日本同様の10進法が用いられている。
     このことから、フランス語が歴史的にどのような変化をしていったのかさぐってみた。
     フランス語はもともと、ガリア語(現在は死語)というケルト語の一種が話されていた地域に、ローマ帝国の侵入によりもたらされたラテン語が定着した。ガリアで広がったラテン語そのものも、ローマ支配の500年間で徐々に変質して、やがて俗ラテン語、さらにロマンス諸語と呼ばれる中間形態を経て、北フランスのオイル語と南フランスのオック語とを生み出した。歴史的にはカペー王朝の成立とともにフランス語の成立とみなされる。しかしフランス語は16世紀になってはじめて公用語として認められた。なぜなら、フランス中世では第一身分が聖職者、第二身分が王を頂点とする貴族、残りが第三身分となっていたため、教会語・学術語としてのラテン語が圧倒的な影響力をもっていたからだ。1637年に創設されたアカデミー・フランセーズによって、フランス語は今日もその伝統を守られている。
    ガリア語の数字体系は、20進法である。(下図参照)
    1. un
    2. dau
    3. tri
    4. pedwar
    5. pump
    6. chweth
    7. saith
    8. with
    9. naw
    10. deg
    15.pumtheg(5+10)
    16.un ar bymtheg(1と15)
    20.ugain
    30.deg ar hugain(10と20)
    40.deugain(2×20)
    60.trigain(3×20)
    70.deg a thrigain(10と60)
    80.pedwar ugain(4×20)

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    フランス語の数字の数え方について
    フランス語では、数字の70をsoixante et dix ,80をquatre-vingts,90をquatre-vingt-dixという、日本語や英語などから見たら変わった数え方をしている。これは、20進法に基づいた数え方であるようだが、70未満の数では日本同様の10進法が用いられている。
    このことから、フランス語が歴史的にどのような変化をしていったのかさぐってみた。
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