象徴機能の発生について

閲覧数1,886
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    象徴機能の発生について
    象徴機能とは、簡単に言えば、あるものを別のもので表すことができるという力で、もしくは代表化機能という。後者は象徴もしくは象徴体、前者は指示対象と呼ぶ。では、象徴機能はいつから発生するのか。乳児期の終わり生後10~12ヶ月頃には子どもは目で見て、耳で聞く現在の世界だけでなく、頭の中にイメージ(表象)を思い描くことができるようになると言われている。具体的な知覚経験をもとに自分なりにイメージを構成し、それを利用して、時・場所を変えて自分なりのやり方で活動するようになり、人やものとの感覚運動的な関わりの中で、その関わり方が内面化されてイメージが発生し模倣学習や見立て遊びなどの象徴的な行動が開始されるのである。  20世紀において最も影響力の大きかった心理学者の一人ピアジェは、認識の内容、また主体の認識の水準、対象や事象にかかわりなく、いかなる認識活動にも適応し、体制化等の不変的機能があるとし、外界への適応の働きの中に同化と調節の機能があるといっている。同化とは環境を自分の中に取り込む働きであり、調節とは自分を環境に合わせて変える働きである。同化は主体のものに対する行為で...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。