バレエの始まりは、イタリアのルネッサンス期だと言われている。その後ルイ14世の時代に宮廷バレエは繁栄し、バレエが好きだったルイ14世が舞台を退いた後、多くの廷臣もそれにならった。このことが、職業舞踏家の役割をますます重要なものとしたのである。宮廷バレエの初期には、貴族婦人、女官たちも多く舞台に出ていたが、徐々にそれはなくなり、女性の役は仮面をつけた若い廷臣が演じるようになっていた。しかし、廷臣の踊り手が少なくなったこともあり、女性役は再び女性が踊るようになっていったのである。
1681年、「愛の勝利」で、ラ・フォンテーヌという女性がデビューした。彼女は「愛の勝利」の舞踊場面で3人のバレリーナの先頭に立って踊ったとされており、バレエ史上初のプリマ・バレリーナはフォンテーヌであったといえるだろう。フォンテーヌはそれから12年間オペラ座に在籍し、引退するまで踊り続けたのである。ラ・フォンテーヌの後には、マリ=テレーズ・スブリニーという女性の踊り手が出現し、オペラバレエ座は隆盛をきわめていった。
身体表現論レポート
「バレエと女性の関わりについて」
私は「身体表現論」の講義の中で、女性がどのような経緯でバレエに加わるようになっていったのか、ということに興味を持った。ここではバレエの歴史と共に、女性がどのように舞台でバレエを踊るようになっていったのかということを論じていきたい。
バレエの始まりは、イタリアのルネッサンス期だと言われている。その後ルイ14世の時代に宮廷バレエは繁栄し、バレエが好きだったルイ14世が舞台を退いた後、多くの廷臣もそれにならった。このことが、職業舞踏家の役割をますます重要なものとしたのである。宮廷バレエの初期には、貴族婦人、女官たちも多く舞台に出ていたが、徐々にそれはなくなり、女性の役は仮面をつけた若い廷臣が演じるようになっていた。しかし、廷臣の踊り手が少なくなったこともあり、女性役は再び女性が踊るようになっていったのである。
1681年、「愛の勝利」で、ラ・フォンテーヌという女性がデビューした。彼女は「愛の勝利」の舞踊場面で3人のバレリーナの先頭に立って踊ったとされており、バレエ史上初のプリマ・バレリーナはフォンテーヌであったといえるだろう。フォンテ...