≪日本国憲法 科目最終試験対策≫
①報道の自由と、プライバシーの保護について論ぜよ。
○プライバシーの保護とは、はじめは「ひとりにしてもらう権利」と定義され、相手に対して自分の私生活の中に、不当に介入や侵入を行われないように求められる権利と考えられてきた。しかし、最近では高度情報化社会の中で自らの情報が自分の知らないところですでに他人にわたってしまい、平穏な生活が侵される危機にあるので、そのような情報をコントロールする(閲覧し、訂正し、削除を求める)権利をも含んだものとして、プライバシーの権利を考えるようになってきた。
○人は社会の中で、いろいろな顔を持って生きている。家族に対する場合、友人に対する場合、仕事上の付き合いの場合、何の関係もない人との場合など。そして、それらの関係に応じて、秘密領域の範囲も異なる。したがって、秘密を暴くということは、本人が築いてきた社会関係を破壊するということになり、こればプライバシーという権利が守ろうとするものである。
○政治家が、わいろを受け取ったということがわかった場合、これを報道し世間に暴露することは、プライバシーの権利を侵害することになるのだろう...