乳幼児期の中でも、6か月未満の子どもは特に成長が目覚ましく、感覚機能が発達したり、睡眠と覚醒のリズムも安定的になる。これは、母親をはじめとする周囲の生活環境から様々な援助や刺激を受けての外界とかかわろうとする意識の発芽であると言える。
こうした発達の特徴を踏まえ、保育者は子どもが安心して心地よく過ごすことができるよう努める必要がある。例えば、生活のリズムが安定していない子どもの場合には食事や排せつ、睡眠を子どものリズムに合わせてサポートする必要がある。また、寝返りを促すなどして運動的な活動を促す努力も必要となる。さらに、感覚機能の発達を促すために、触れてあげたり答えかけするなどして子どもとの信頼関係、愛情関係を醸成していくことも重要である。こうした愛情関係を基礎とする保育的態度は、乳幼児期全体を通して必要なものである。
6か月から1歳3か月頃になると、多くの子どもは離乳を終えて幼児食を食べるようになったり、身体機能の発達により手足を使ったり這いまわるようになる。そして、身近な人間との信頼関係が強まる一方で、見慣れない相手に対しては人見知りをするようになる。
この時期においても引き続...