(コア)生物学入門 2分冊

閲覧数2,275
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    略題<生物濃縮と人間生活との関連>
    ~はじめに~
    経済の発展や科学の進歩は、人間生活に物質的な豊かさをもたらしているが、その反面、自然破壊、環境汚染が進んでいる。有害な化学物質などによる環境問題は、容易に解決できない難しい側面を持っているが、これ以上進行しないように、早急な対策が求められている。
    生物濃縮とは、生態系での食物連鎖を経て、有毒な物質がより高次の生物の体内で濃度が高まる現象である。食物連鎖以外では、魚のえら呼吸によって魚体内に濃縮される場合などがある。筆者が住む新潟市では過去に、四大公害病の一つであり、生物濃縮による公害である新潟水俣病が発生した。阿賀野川流域の住民を中心に、メチル水銀による中毒性中枢神経疾患がおこり、重症例から軽症例まで多様な症状が見られ、発生から40年以上たった今でも、被害の認定をめぐり裁判が行われている。メチル水銀は脂溶性の物質であるため、生物濃縮を受けやすい典型的な毒物である。阿賀野川に排出された水銀が微生物によりメチル化され、メチル水銀となる。メチル水銀は、まずプランクトンの体内で濃縮される。そしてプランクトンから小魚、より大きな魚へと順次に捕食さ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。