「発信主義」
現代日本では、遠隔地からでも手紙やインターネット・電話・FAXなどを使用し、契約がなされている。このような双方が対面を介すことのない契約が頻繁に行われる時代において、いつ契約が成立するかは契約を交わす人々の間で大変重要な問題となってくる。基本的に隔地者間の契約申し込み意思表示は、長年、発信から到着まである程度の時間を要する手紙による、やり取りが主流であったため、その手紙が相手方に到着した時点で契約が成立するとした、到着主義が原則とされてきた。しかし、現代は発信と到着が同時に行われる電子情報機器が主流となってきた。このことから、到着...