ナショナリズムーマルクス主義の観点から

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    ナショナリズム―マルクス主義の観点から
     私は今まで、あまりマルクス主義や社会主義といったものに触れた事がない。よって、それらのものに対して、実感としてのイメージや、知識に乏しい。そこで、まずここで用語の意味を正しく理解したい。マルクス主義――マルクスおよびエンゲルスによって確立された科学的社会主義思想の体系。弁証法的唯物論・史的唯物論などに基づいて資本主義社会の矛盾を分析し、労働者階級の手による社会主義社会の実現を主張する(『広辞苑 第五版』より) つまり、この語が意味するところは、社会主義に対する、国民の側からの積極的アプローチ・働きかけであると私は認識する。これを踏まえて考察をはじめていきたい。
     本文章でははじめに、ヴェトナムのカンボジア侵攻、占領などを例に挙げ、革命的マルクス主義体制同士の諍いがあること、そして東欧においては、赤軍という圧倒的存在がその武力紛争を予防するのにかなり大きな役割を果たしたと指摘している。私は今まで、社会主義というものは、ただ単に資本主義に「対」のものであり、同時に各社会主義国の間にもさほどの違いもなく、言うなれば単一の志向であると考えていたので少し...

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