目次
第1章 小売業態とドラッグストア
ドラッグストア業界の現状・問題点
第1節 ドラッグストアの現状
第2節 店舗の変化、郊外型・調剤併設型へ
第3節 チャネルイメージ
第4節 成長期から成熟期へ・業界が抱える4つの問題
第5節 業界再編成
第3章 これからのドラッグストア
第1章 小売業態とドラッグストア
現実の小売業態革新は、消費者にとって魅力的な品揃えとともに、価格訴求が不可欠の競争力となっていることが観察される。価格を訴求する視点と、品揃えの広狭を強調する視点の両方を統合した視点が必要となる。本稿でも、品揃えと価格優位性の両面からドラッグストア業界の革新性を捉えることにする。
ドラッグストアの業態を考察する前に、スーパーマーケットとコンビニエンスストアを例にとって、ドラッグストア誕生以前の小売業態の革新性について簡単に説明しておく。
1950年代に登場したスーパーマーケット。スーパーといっても様々なタイプがあるが分類するにあたって、はっきりとした定義がないというのが現状である。一般に、スーパーマーケットは、食品、トイレタリー用品、日用雑貨に対する消費者のニーズ...