ζ(ゼータ)電位と凝結価 評価:A+

閲覧数5,189
ダウンロード数15
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    コロイド溶液中のコロイド粒子の周りには拡散電気二重層が存在するため、電場をかけると電気泳動が起こる。電気泳動速度を測定することにより、ζ電位が求められ、またコロイド溶液に電解質を加えるとコロイド粒子の電荷が中和されて凝結が起こる。今回の実験では水酸化鉄(Ⅲ)のコロイド溶液を用いてζ電位を測定し、さらにこのコロイド溶液の凝結価を塩化カリウムならびに硝酸カリウム溶液を用いて調べる。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ・要旨
      コロイド溶液中のコロイド粒子の周りには拡散電気二重層が存在するため、電場をかけると電気泳動が起こる。このとき、粒子のζ電位と電気泳動速度の間に次の関係が成り立つ。
    ζ = /      (1)
    (η:分散媒の粘度、u:電気泳動速度、ε:誘電率、:電圧勾配)
    したがって電気泳動速度を測定することにより、ζ電位が求められる。
      またコロイド溶液に電解質を加えるとコロイド粒子の電荷が中和されて凝結が起こる。今回の実験では水酸化鉄(Ⅲ)のコロイド溶液を用いてζ電位を測定し、さらにこのコロイド溶液の凝結価を塩化カリウムならびに硝酸カリウム溶液を用いて調べる。
    ・実験方法
    (1)水酸化鉄(Ⅲ)コロイド溶液の作成
    塩化鉄(Ⅲ)溶液(30%)を作り、沸騰させた蒸留水200 mlに塩化鉄(Ⅲ)溶液5 mlを加えた。不純物を取り除くために、この溶液をセロファンの袋に入れ、一昼夜透析を行い水酸化鉄(Ⅲ)コロイド溶液を作成した。
     (2) ζ電位の測定
    翌日、分液ロート中にこのコロイド溶液をいれた。コックを開いてU字管の底部にコロイド溶液が入るのがわずかに確認できたら直ちにコックを閉じ、底部のコ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。