無機・物理化学実験レポート
実験Ⅸ. プロットによる固体基板の表面張力の評価
テーマ
シランカップリング剤のアルキル鎖長と表面張力との関係
テーマ設定の理由
表面処理剤として知られているシランカップリング剤(R-Si(OR´)3)の中には、R、R´の違いにより様々な種類のものがある。これらのシランカップリング剤は、アルキル基(R基)の鎖の長さにより表面張力がどのように変化するのか疑問を抱き、調べることにした。予想として、アルキル鎖が長くなるにつれ、濡れにくくなると考えた。
無機・物理化学実験レポート
実験Ⅸ. プロットによる固体基板の表面張力の評価
緒論
1-1テーマ
シランカップリング剤のアルキル鎖長と表面張力との関係
1-2テーマ設定の理由
表面処理剤として知られているシランカップリング剤(R-Si(OR´)3)の中には、R、R´の違いにより様々な種類のものがある。これらのシランカップリング剤は、アルキル基(R基)の鎖の長さにより表面張力がどのように変化するのか疑問を抱き、調べることにした。予想として、アルキル鎖が長くなるにつれ、濡れにくくなると考えた。
実験操作
シランカップリング剤として、CH3Si(O CH3)3、CH3(CH2)7Si(O C2H5)3、CH3(CH2)11Si(O C2H5)3、CH3(CH2)17Si(O C2H5)3を用い、これらをそれぞれ液相法、CVD法の2種類の方法でガラス基板に処理し、Zismanプロットにより表面張力を評価した。ここで、使用したシランカップリング剤は以後、メチル、オクチル、ドデシル、ODSと表記することにする。
2-1液相法
①ガラス基板をオゾン洗浄した。
②マヨビンに①処理したガラス基板を...