93回薬剤師国家試験問129

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    93回問129
    関節リウマチ治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    アクタリットは、胸腺からのサプレッサーT細胞の分化誘導を促進する。
    レフルノミドは、体内で活性化されてピリミジン合成を阻害する。
    オーラノフィンは、シクロオキシゲナーゼを阻害して炎症を抑える。
    インフリキシマブは、関節破壊の原因となる腫瘍壊死因子α(TNF-α)の受容体を遮断する。
    ブシラミンは、分子内にSH基をもち、リウマトイド因子のジスルフィド結合(-S-S-)を切断する。
      1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
      4(b,d,e) 5(c,d,e)
    解答 2
    ○ アクタリットは、胸腺からのサプレッサーT細胞の分化誘導を促進することで、Bリンパ球が形質細胞に分化する過程を抑制し、抗体産生を抑制する。  なお、サプレッサーT細胞は、過剰な細胞性免疫、体液性免疫を抑制する作用を有する。
    ○ レフルノミドは、体内で活性化されてピリミジン合成を阻害し、活性化リンパ球増殖を抑制し、免疫抑制作用を現す。
    × オーラノフィンは、抗炎症作用を有するが、シクロオキシゲナーゼ阻害によるものではない。
    × インフリキシマブは、TNF−αを抑制する作用、TNF−α産生細胞を傷害してTNF−α産生を抑制する作用、TNF受容体と結合したTNF−αを受容体から解離させる作用を有し、関節破壊を抑制するが、TNF-αの受容体を遮断する作用はない。
    ○ ブシラミンは、分子内にSH基をもち、リウマトイド因子のジスルフィド結合(-S-S-)を切断し、抗リウマチ作用を示す。

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