就職する際にどのような観点で会社を選択するべきか
政治経済学部 経営学科 0年
(学籍番号:0000) 山田 花子
近年における日本の労働環境は、年功序列・終身雇用制の崩壊から成果・能力主義に向かい、大きな変革期を迎えている。これにより、企業の組織体制や人事制度も激変し、労働者は、自らのキャリアデザインを描くことが困難となり、また、過去に描いたキャリアデザインを実現しにくい環境になったとの悲観的な見方が強まっている。また、少子・高齢化の影響により、一人あたりの生産性が高く求められる自己責任型の社会においては、本来業務の他に、自己啓発等の内発的な努力に取り組むことが、暗黙のうちに訴求され、労働者の心身的負担は増加傾向であるように感じられる。
このような厳しい労働環境の中では、労働者一人ひとりが、自ら抱えている多大な負担を、相殺し得る程の「働きがい」を感じながら就業することが求められ、そのための環境を構築・整備することが、重要である。しかし、そのような理想的な環境を、労働者が「個」として築くことは、極めて困難であり、したがって、自らを環境に適合させるか、あるいは就業当初から「働きがい」を感...