心身障害児・者に共通する心理的問題について

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     『心身障害児・者に共通する心理的問題について。』
     障害には視覚障害、聴覚障害、知的障害、運動障害(肢体不自由)、健康障害、情緒障害、言語障害、学習障害、発達障害などの種類がある。
    これら心身障害児・者は、障害を持っていることで日常生活や学校・学習、人間関係等に不利が生じ、その不利が原因で、さまざまな心理的問題を抱えてしまうと考えられる。心身障害児・者に共通する心理的問題として、主に、欲求不満、不安、劣等感がある。その3つの問題について詳しく述べていく。
    人間は共通して、生理的欲求と人格的欲求の基本的欲求をそなえている。
    ①生理的欲求
    生活体としての人間の維持に直接関係する欲求で、飢えや渇き、排泄、睡眠や休息などのことである。
    ②人格的欲求
    ・自我的欲求
    自己を主張し、発展させようとするものである。探求への欲求、成就への欲求、独立への欲求などがある。
    ・社会的欲求
    社会において認められ生活が安定し、充実した生活をしたいという欲求である。愛情への欲求、所属への欲求、社会的承認への欲求などがある。
    マズローの「ヒューマンニーズの階層」でも分かるように、基本的欲求の強弱は個人差があり、障害...

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