レポート(家庭科指導法 第1分冊2009)

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    家庭科では、日常生活を営むための基礎的な知識や技術を、実践的・体験的な学習を通じて習得し、社会の構成員として適切な人間を形成することを目的としている。自ら学び、自ら考えようとする「生きる力」を育むためには、一人一人の個性を生かした教育を行うことは重要であり、そうした観点から教育課程の弾力化、指導方法の改善、特色ある学校づくり等を進める必要があると言われている。さらに「ゆとり」のある教育課程を編成することが不可欠であり、教育内容の厳選を図る必要がある。
    最近では、社会環境や家庭環境の変化が、子どもの生活環境に大きな変化を与えている。物質的に恵まれた環境が、物はどうやって作られるのか知らない、物はたやすく購入できる等といった、子どもの物への価値観の希薄さが見られる。また野外の子どもの遊び場の減少、ゲームやパソコンの普及により、一人遊びや室内遊びが増え、体を動かして遊ぶことかなくなってきている。これは人との適切な接し方やストレスの発散方法等の学習の場がなくなってきていることになる。それによって、精神的に不安定な子ども、身体の形態面、機能面の衰えた子どもが増加する傾向にある。また家庭環境につい...

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