1. 実験の目的
オシロスコープは時間変化を表示する電圧計で、電気現象を観測/把握するのに必須の測定器として広く使われている。ここでは、そのオシロスコープの基本的な使い方を習得することを目指し、発信機を使って指定された各種電圧波形を出力し、それをオシロスコープ上に表示させる。主にデジタルオシロを使って実験を行うとともに、その特徴を理解するためにアナログオシロとの比較も行う。
2. 実験の原理・方法
2.1 オシロスコープについて
オシロスコープでは、縦軸を電圧、横軸を時間にとり、電圧の時間変化を2次元グラフとして表示する測定器である。電圧を測定するメータ様式の電圧計に比べて、電圧の時間変化が直感的に分かり、非常に高速な現象を調べられることが最大の特徴である。
2.2 デジタルオシロとアナログオシロ
デジタルオシロでは、電圧信号をアナログ/デジタル(A/D)変換機に入力して、各時刻における電圧値を求める(これをサンプリングまたはデジタイズという)。その値をメモリに蓄え、各時刻の電圧データを点の集合として一括して画面表示する。従って、デジタルオシロでは波形データではすべてデジタルデータとなっているので、コンピュータを使ったデータ処理に大変適している。それに対して、アナログオシロでは、入力電圧に比例して縦方向に動く輝点を、左端から横方向に一定の速度で動かす。そのときの“ペン”の残像を波形として表示する。従って高速な現象に対して、忠実に画面上に表示させることができる。
a.ウォームアップ例題
オシロスコープのプローブ校正用信号源を画面に表示させる。
b.課題1
ファンクションジェネレータで生成した正弦波電圧波形を、トリガで同期がとれている状態にしてオシロスコープで観測する。
実験の目的
オシロスコープは時間変化を表示する電圧計で、電気現象を観測/把握するのに必須の測定器として広く使われている。ここでは、そのオシロスコープの基本的な使い方を習得することを目指し、発信機を使って指定された各種電圧波形を出力し、それをオシロスコープ上に表示させる。主にデジタルオシロを使って実験を行うとともに、その特徴を理解するためにアナログオシロとの比較も行う。
実験の原理・方法
オシロスコープについて
オシロスコープでは、縦軸を電圧、横軸を時間にとり、電圧の時間変化を2次元グラフとして表示する測定器である。電圧を測定するメータ様式の電圧計に比べて、電圧の時間変化が直感的に分かり、非常に高速な現象を調べられることが最大の特徴である。
デジタルオシロとアナログオシロ
デジタルオシロでは、電圧信号をアナログ/デジタル(A/D)変換機に入力して、各時刻における電圧値を求める(これをサンプリングまたはデジタイズという)。その値をメモリに蓄え、各時刻の電圧データを点の集合として一括して画面表示する。従って、デジタルオシロでは波形データではすべてデジタルデータとなっているので、...