■目的■
◎ビタミンの定性反応の実験技術を習得する。
■方法■
ビタミンB1(チアミン)
実験1.チオクローム反応
ビタミンB1(チアミン)水溶液(2mg/ml)5mlに10%水酸化ナトリウム2.5mlおよび10%フェリシアン化カリウム0.5mlを加え、つぎにブタノール5mlを加え、約2分間激しく振り混ぜて放置する。液がはっきりと2層に分かれたら紫外線下で上層のブタノール層を観察する。
実験2.
ビタミンB1(チアミン)水溶液(2mg/ml)2mlに、N/10ヨウ素溶液2〜3滴を加えるとき赤褐色の沈殿または混濁を生じ、ピクリン酸試液1mlを加えるとき橙黄色の沈殿または混濁を生じる。
実験3
ビタミンB1(チアミン)水溶液(2mg/ml)1mlに、0.5N酢酸鉛試液1mlおよび10%水酸化ナトリウム溶液1mlを加えて加熱するとき、液は黄色を経て30秒後墨色に変わり、放置するとき、黒褐色の沈殿を生じる。
ビタミンB2(リボフラビン)
実験1.
ビタミンB2(リボフラビン)水溶液(10μg/ml)10mlの色および紫外線下での蛍光を観察する。
実験2.
2本の試験管(A、B)にビタミンB2(リボフラビン)水溶液(10μg/ml)5mlずつ取り、試験管Aにハイドロサルファイトナトリウム0.02g(小スパーテル1/2)を加えるとき、液の色は淡黄色に変化するとともに蛍光は消えるが、空気中で振り混ぜるとき、徐々に再び現れる。また、試験管bに10%塩酸2滴を滴加するとき蛍光は消える。
ビタミンB6(ピリドキシン)
※使用するビタミンB6溶液の濃度が、実験1〜2で違うことに注意して操作する。
実験1.
ビタミンB6(ピリドキシン)水溶液(1mg/ml)1mlに塩化第二鉄試液1滴を加えるとき、液はだいだい色を呈し、次に濃塩酸2滴を加えるとき、黄色に変わる。本法は、フェノール性水酸基の反応である。
生化学実験
『ビタミンの定性反応 Ⅰ』
■目的■
◎ビタミンの定性反応の実験技術を習得する。
■方法■
ビタミンB1(チアミン)
実験1.チオクローム反応
ビタミンB1(チアミン)水溶液(2mg/ml)5mlに10%水酸化ナトリウム2.5mlおよび10%フェリシアン化カリウム0.5mlを加え、つぎにブタノール5mlを加え、約2分間激しく振り混ぜて放置する。液がはっきりと2層に分かれたら紫外線下で上層のブタノール層を観察する。
実験2.
ビタミンB1(チアミン)水溶液(2mg/ml)2mlに、N/10ヨウ素溶液2~3滴を加えるとき赤褐色の沈殿または混濁を生じ、ピクリン酸試液1mlを加えるとき橙黄色の沈殿または混濁を生じる。
実験3
ビタミンB1(チアミン)水溶液(2mg/ml)1mlに、0.5N酢酸鉛試液1mlおよび10%水酸化ナトリウム溶液1mlを加えて加熱するとき、液は黄色を経て30秒後墨色に変わり、放置するとき、黒褐色の沈殿を生じる。
ビタミンB2(リボフラビン)
実験1.
ビタミンB2(リボフラビン)水溶液(10μg/ml)10mlの色および紫外線下での蛍光を観察する。
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