万の文反古「世帯の大事は正月仕舞」

閲覧数3,240
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

      一、はじめに
     巻一の一「世帯の大事は正月仕舞」において借金経営の町人の大晦日に向けての仕事内容について事細かに描かれた手紙を読んだ。この手紙の主は大和屋の主であるようなのだが、私は大和屋が何の商売をしているのか、とんと見当がつかない。井原西鶴のいた時代にはいったいどのような商売が存在したのか、西鶴は大阪出身のようだが当時の日本の中心は江戸ということで、江戸を中心に調べていく。それによって、当時の人々の生活、風俗等を理解し現代との違いを比較していく。
      二、江戸時代・江戸
     徳川家康が江戸幕府を開いてから、第十五代将軍・徳川慶喜が大政奉還氏辞職するまで、江戸時代は約二七〇年続いた。家康が入府したとき、江戸は民家が点在する未開の地で、城はあっても市街地は形成されていなかった。
     その後、江戸は総城下町として拡大の一途をたどることになり、約100年後には町の数が六〇〇~七〇〇に及び、人口は一〇〇万人近くの達するまでになった。人口集中がにわかに進み、江戸は急速に都市化していった。江戸時代後期には江戸の総人口は一二〇~一三〇万人に及んでいる。これは世界一の規模である。
     一〇〇万人が暮ら...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。