脱水による障害の拡大
口腔内の乾燥
脱水により口腔内が乾燥すると、舌に亀裂を生じたり、口内炎などの炎症が生じやすくなる。
乾燥した口腔内には食物残渣がたまりやすくなり、細菌の繁殖によって耳下腺炎が起こることもある。
また、義歯を装着している場合は、歯肉に義歯潰瘍をまねくことがある。
皮膚の脆弱化(褥瘡)
脱水によって皮膚が乾燥し、脆弱化すると、感染や褥瘡を発生しやすくする。
*塩類欠乏性脱水の場合は、末梢循環障害を伴うので褥瘡発生の危険性が高くなる。
特に、皮下脂肪組織の量が少ない高齢者、あるいは低栄養状態、貧血、意識障害を伴う高齢者は、褥瘡の発症に対する注意が必要である。
血液の粘桐化
長期...